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『ホルムアルデヒド・トリップ』の上映パフォーマンスと展覧会の開催に併せて、アーティストのナオミ・リンコン・ガヤルドによるアーティスト・トークを行います。
メキシコを拠点に活動するナオミ・リンコン・ガヤルドは、自身のことを「グローバル・サウス出身の、有色のクィア、脱植民地のフェミニスト、ビジュアルアーティスト、抜け目のない研究者」と語ります。その作品は、人種・民族・ジェンダー・セクシュアリティ・階級といった様々な権力関係の交差によって強いられた個人や集団への抑圧に、多様な性やジェンダー表現、喜び、憤り、祝福をもって対抗し、それを別のかたちの世界へと転換する欲望と活力を煽ります。
トークの前半では、ガヤルドがこれまでの活動や最近作について紹介します。後半は、学芸員の橋本梓を聞き手に迎え、対談形式でガヤルドの芸術実践についてさらに話を聞いていきます。
ナオミ・リンコン・ガヤルド Naomi Rincón Gallardo
アーティスト
ナオミ・リンコン・ガヤルド(1979年生まれ)は、メキシコシティとオアハカを行き来して暮らし、活動するビジュアルアーティスト。
脱植民地主義的クィア(cuir)の視座から、リサーチに基づきつつ批判的観点を取り入れた神話的な世界観を練り上げ、ネオコロニアルな環境における対抗世界の創造について考えている。
シアターゲームやポピュラーカルチャー、メソアメリカの宇宙論、スペキュレイティブ・フィクション、土地特有の祭礼や工芸、脱植民地主義的フェミニズム、そしてクィア・オブ・カラー(有色のクィア)批評への関心を融合させた作品が特徴。ウィーン美術アカデミーの実践プログラムで博士号を取得。
近年の展覧会やパフォーマンス公演に、マドリードのLa Casa EncendidaにおけるTzitzimime Trilogy〔ツィツィミメ三部作〕(2023年)、第59回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展(2022年)、第34回サンパウロ・ビエンナーレ(2021年)、オアハカ現代美術館におけるUna Trilogía de Cuevas〔洞窟三部作〕(2020年・単独公演)、クンストラウム・インスブルックにおけるMay your thunder break the sky〔あなたの雷が空を砕かんことを〕(2020年・単独公演)、第11回ベルリン・ビエンナーレ(2020年)、メキシコシティのエル・エコ実験美術館におけるHeavy Blood〔重き血〕(2019年・単独公演)がある。
https://www.naomirincongallardo.net/
橋本 梓
国立国際美術館主任研究員
専門は現代美術。グローバルな美術史とローカルなアートの摩擦がもたらす創造性に関心を持ち、さまざまなキュレーションの実践を行う。近年の主な展覧会に「THE PLAY since 1967 まだ見ぬ流れの彼方へ」(2016年、国立国際美術館)、「トラベラー:まだ見ぬ地を踏むために」(2018年、国立国際美術館、共同企画)、「Viva Video! 久保田成子展」(2021年、国立国際美術館ほか、共同企画、倫雅美術奨励賞受賞)、「六本木クロッシング2022展:往来オーライ!」(2022年、森美術館、共同企画)他。
2024年1月13日(土) 16:00-18:00
京都芸術センター・大広間(西館2階)
https://www.kac.or.jp/
100名(要事前申込・2024年1月12日締切)
無料
《無料託児サービス》
若干名受け付けます(先着順)。
2024年1月5日(金)までに下記のフォームからお申し込みください。
無料託児サービス申込フォーム
《記録アーカイブの公開》
後日、本WEBサイトの「WEB CONTENTS」で字幕付き記録動画または抄録を公開予定です。
☆ご参加にあたりサポートが必要な方は問い合わせ先までご相談ください。できる限り対応させていただきます。
住所:京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2
〇JR「京都」駅から地下鉄烏丸線に乗り換え「四条」駅下車、22・24番出口から徒歩5分
〇阪急京都線「烏丸」駅22・24 番出口から徒歩5分
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